1985年頃だったと思う。オーストラリアのグレン・ウィントンと言うサーファーがサーフボードのボトムに四本のフィンを付けた板で日本のコンテストに出場した。その波乗りのスピードはとても速く、ビーチブレイクをいとも簡単に乗りこなし、日本のサーファーをとても驚かせた。私もすぐに真似をしてフォーフィンを作った事を思い出す。この頃に私のスポンサーの方やその友達と、オーストラリアにフォーフィンを持って行った。その旅は十日間で、ブリスベンからシドニーまで、国道1号だと思う道を走り、有名なサーフスポットを見て波乗りをしたり、サーフボード工場を見学したりして随分と大変な楽しい旅だった。
その旅の中で、日本のサーフィン雑誌をオージーに見せたのだが、そのページはリップをしている写真だった。そうしたらそのオージーはオーストラリアのリップの写真を見せて、日本のリップの写真にはトラックが無いと言い、このサーファーはどこでターンをしてリップをしているのか判らないからこれはオフザリップでは無いと言い切った。トラックとは、サーフボードのレールとフィンが波に残した形跡だと盛んに言っていた。何となく判って居たが、流石にサーフィン大国のサーファーだと思い知らされた。
オーストラリアの雑誌でリップしている写真はたしかにどれも太いトラックが残されていた。
![1989年 6'1" 18½" 2⁵⁄³²" トライSQ 白浜](https://waterflash.com/wp-content/uploads/2014/10/06-20-2014_5-300x200.jpg)
![1990年頃 6'0" 18½" 2⅛" トライ SQ 見高ポイント](https://waterflash.com/wp-content/uploads/2014/10/05-06-2014_19-300x200.jpg)