ご挨拶

1966年の初夏、白浜で初めてサーフィンを見てやり始め、初めてサーフボードに立った時の感覚は、波の上でボードに運ばれて空を飛んでいる様な気持ちの良い思いだった。ロングボードしか無い時代だった。それからショートボードになりフィンのシステムや形も変わり、シングル、ツイン、スラスター、クワッドと日本では50年位の間にフィンシステムも変化して、それに合わせてボードのアウトラインや性能がシェイパーのデザインでよりハイブリッドになっている。

私はアマチュアからプロサーファーをへて様々なコンテストに出場しながら色々なボードでテストをしてたくさんのタイプのボードをシェープして40数年過ぎた。サーフィンはアートだと言う人もいたりスポーツだと言う人もいる。たしかに両方の考えがあっても良いが、40数年サーフィンを続けて来ると、そんな事よりサーフィンは体力が必要で体が丈夫でなければ波に乗れない。

私は波に乗った時だれよりも早く走るボードを欲しくなり、6フィンシステムを考えつき、自分では早いつもりで波乗りを楽しんでいる。

Shuichi Ogawa

Shirahama 1968
Shirahama 1968